Blue Doors
こぼれ落ちる想い.*:。.☆

※Words/(C)夏実

欠陥結晶

 

時間とともに 
色々な感情や現実が
くっついてきてしまって
 
素直な言葉も
心の中で凍りついてしまう

 

 
 
 
 
それを
伝えること自体
とても恐くなる
 
いらないもののようにも思え
  
受け止めさせられた相手を思うと
たまらなく切なくなる
 
伝えたい
伝えたくない
 
自問自答しながら
 
ずっと考えてる
 
大切だ、ということ
 
 
 
 
 
 
 
☆Photo/(C)「NEO HIMEISM
(※このお写真は「NEO HIMEISM」さまよりお借りさせて頂き、
 使用させて頂いております。
 こちらからの無断転載はくれぐれもおやめ下さいませ。)
 
 
☆words / (C)夏実

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こぼれ落ちる想い : comments(0) : - : blue-doors
燃え尽きて、なお。

 

視線が囚われて

 

離れてくれない
 
 
 
 
 
美しいわけでも
 
何でも無い
 
ただ
 
ただ 消えてゆこうとしているだけなのに。
 
 
無言の感情が 
 
胸を焦がす
 
 
 
 
 
 
 
☆Photo/(C)「NEO HIMEISM
(※このお写真は「NEO HIMEISM」さまよりお借りさせて頂き、
 使用させて頂いております。
 こちらからの無断転載はくれぐれもおやめ下さいませ。)
 
 
☆words / (C)夏実
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
こぼれ落ちる想い : comments(0) : - : blue-doors
藍に溶けて
紫煙と苦笑が交錯して
肩すくめ合って 
 
褪せた心の色
 
溢れそうになる涙が
まるで
鮮やかさ取り戻すよう
 

 

 

 

知った分だけ

生き方上手になったような気はするけれど
  
心の欠片は
置き去りのまま
 
あの時の
夜空のむこうに
来たはずだけど
 
 
 
 
 
☆photo & words / (C)夏実
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
こぼれ落ちる想い : comments(0) : - : blue-doors
ただいま、Blue。

 

夏の終わりに

たどる時間

 

 

恐ろしく時間は流れてしまったというのに
 
耳をすませば
 
埋もれてしまっていた想い出に
翼が生える
 
 
 
 
☆photo & words / (C)夏実
 
 
 
 
 
 
 
 
こぼれ落ちる想い : comments(0) : - : blue-doors
クリスマスローズ

 

それは静かに天空から舞い降り続けた。

白く、全てを覆い尽くしてゆくのを眺めていた。

ふと、庭の大きな木の下の片隅に、純白の可憐な花が咲いているのに
気がついた。
私の指差す方向に視線を向けた母は
「ほんとに咲くなんて……。」
と言葉を詰まらせた。

 

 

 

 

 

そう、あれはとても寒い日。

それでも陽射しはキラキラと眩しかった。

いつものように父が庭の手入れをしていた。

色が少なくなった庭は、いつもよりちょっぴり寂しい感じがした。

「お花、少ないね。」

「そりゃ冬はね。……でも、こうしたらどうだい?」

「でも、それお花咲いてない……。」

父は苦笑しながら手を動かしていた。

「まだ小さいからね。でも、これは寒さにとても強い花なんだ。

雪がうっすらと積もった中に咲くこれを見たら、何だかとても幸せな

気持ちになれるはずだよ……きっとね。」

「なんていう花なの?」
父は少しためらうように

「ヘレボラス……」と、言った。

「変わった名前。どんな花が咲くのかしら?」

「ヘレボラスというのは学名で、

ギリシア語で『死に至らしめる食物』という意味があるんだ。」

「え!これ、毒があるの?恐い……」

私は気味悪そうに、大きな木の影に新しく植えられたそれらを見た。

父は小さく首を振った。

「実はこれの毒性はかなり強いんだけどね。

だけど根っこだけだよ。全然心配ないさ。

薔薇にだって刺があるだろう?

あれと同じ。美しいものには……ってやつだよ。

薔薇の花に似ているところから『レンテンローズ』とも

言われてるみたいだね。

パパが若い頃、イギリスに留学していた時に初めて見たんだ。

雪の降る、寒い寒い日に純白の花を咲かせていたんだ。

それはそれは美しくてね。

その白さが妙に目に焼き付いてる……今でもね。

これも純白のやつだと嬉しいんだけどな。」

 

父は遠くを見るような目をしていた。

あの時……近く視線の先へ行ってしまうことを、父は予感していたのだろうか。

 

 

 

 

母がポツリ、と言った。

「あの花の名前、あなた知ってる?」

「植えた時にパパに教えてもらったよ……確かレンテンローズって言ってた。

ヘレボラスが学名だって。」

母は小さく溜め息をついた。

「咲いてから……あなたに言うつもりだったのかしらね。」

「どういうこと?」

「あの花は『クリスマスローズ』って言うのよ。

クリスマスに薔薇に似た花を咲かせるから。
でも日本では冬に咲く品種はとても育てるのが難しいのよ。
本当によく咲いたわ……。
パパからのプレゼントかしらね。」
そして母は私の肩に優しく手を置いて言った。
「パパから聞いた事があるわ……
クリスマスローズは天使からの贈り物なんだって……。」
 
瞬間、パタパタとこぼれ落ちるものを止めることは出来なかった。
いつになったら涙は涸れるんだろうね、パパ。
 
 
雪は深く積もりそうだった。
ても天使は雪の下からその花を探してくれたのだそうだ。
キリストの誕生を祝う少女のために……。
そして、パパは私のために。
 
 
クリスマス……
全ての人が幸せであるようにと、その花は頭を垂れて花開く。
それはまるで祈りを捧げているように。

 

 


 

 

☆Photo/(C)「NEO HIMEISM
(※このお写真は「NEO HIMEISM」さまよりお借りさせて頂き、
 使用させて頂いております。
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☆words / (C)夏実

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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こぼれ落ちる想い : comments(0) : - : blue-doors
眠れる場所で

静かに
 確実に
  降り積もってゆく時間

想い出が溶けて 滲んで
  おぼろげになってゆくことを
  止めることは出来ないけれど

交わし合う言の葉で
 それを何度もなぞるように
 消えてしまうことの無いように





時間を含んだ
 柔らかな言の葉は
豊かな熱量でもって
心のくぼみを 
 充たしてゆく
  そして
   溢れて

初めて
知るのだ

あらゆる方向に伸びていた
愛のかたちを




☆photo & words / (C)夏実












 
こぼれ落ちる想い : comments(2) : - : blue-doors
First Emotion

 
透き通るベール 縁取る光が 
君を 消してしまいそうで 
震える指先 確かめるように強く握りしめた
決して 放してはいけないと

そんなふうに
 そんなふうに 
  初めて 感じた温もり   

知らなかった 
君を こんなに好きになってゆくなんて
こんなふうに 
君を愛してゆけるなんて





価値観の違い 不安にじませても
そっと 目を閉じて感じて
凪いでゆく海を 心最果てまで
君と 廻り逢えた奇跡
掻き分け続けた時間の先

信じられる
 信じられる
  あの時 見つけた真実

知らなかった
君が こんなに好きになってくれるなんて
こんなふうに
僕を愛してくれるなんて

知らなかった
僕が こんなに好きになってゆくなんて
こんなふうに
人を愛してゆけるなんて

 

 

 


☆Photo/(C)NOION
(※このお写真はNOIONさまよりお借りさせて頂き、
 使用させて頂いております。
 こちらからの無断転載はくれぐれもおやめ下さいませ。)

 

☆words / (C)夏実

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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歌コトノハ : comments(2) : - : blue-doors
Pave de chocolat 〜恋するチョコレート〜

少し固めに作ったガナッシュ
そっと小さく
四角に切り分けて

甘い甘い石畳

一つ一つ大切に
ほろ苦いココアパウダーで仕上げていった

あなたに続く
道をつくるように

Pave de chocolat
Pave de chocolat

出来上がりのひとかけら
口に放り込んで
広がる甘さに
みるみる頬が熱くなって
キッチンに立ちこめる香りに
いたたまれなくなって
慌てて窓を開けた

滑り込んできた風が
囁きかける

Je t'aime......?

思わず両手で耳を押さえて





小さな箱にチョコレートを敷き詰めて
シンプルなラッピングに
さり気なさを精一杯に装って

駆け出したくなるような気持ち押さえて
その気持ちに
リボンをかけて

ドキドキを身につけて
出かけよう

美しいヒールの靴を選んで
一番素敵に見えるワンピースを選んで
魅惑的なルージュの色を選んで
心泡立つ香りを選んで

全てを薔薇色に染めて

あなたへ続く道
細いヒールの音 響かせて

Pave de chocolat
Pave de chocolat










☆Photo/(C)Free.Stocker
(※このお写真はFree.Stockerさまよりお借りさせて頂き、
 使用させて頂いております。
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☆words / (C)夏実

 

 

 

 

 

 

 

 






















 

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こぼれ落ちる想い : comments(0) : - : blue-doors
遠く、サイレンの音が聴こえて。

 

遠く、サイレンの音が聴こえて

重なるように
十時を知らせるドヴォルザーク
夜の帳を
   はためかせる





息吹き返すように脈打ちだす記憶
香りまで
その
温度まで

立ち昇らせて

一体どこまで還って来れたというのだろう

幼き頃の
無意識のハミングに導かれるように 
こぼれ落ちていた旋律

まるで呪文 炙り出される
狂おしいほどの 切なさみたいなモノ
絡みつくように 這い上がってくる
焦がすように
滲むように
広がってゆく軌跡

生きてきて 生まれてきた
数えきれないほどの
ちょっとした想いの切れ端
何でも無いことのはずが
時間を含んで
たまらない感情をはらませて

ああ、もうこんな時間。と
いつも小さく歌いながら
窓の外 夜空を眺めていた


遠く、遠く
サイレンの音が聴こえたような気がして

ドヴォルザークの旋律が
若かった父の口笛を蘇らせもして
なぞるように
そっとハミング続けて









☆Photo/(C)MIZUTAMA
(※このお写真はMIZUTAMAさまよりお借りさせて頂き、使用させて頂いております。
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☆words / (C)夏実

 

 

 

 

 

 

 

 

 


















 

こぼれ落ちる想い : comments(0) : - : blue-doors
Focus


太陽を忘れてしまいそうなほど 
雨が続いたような気がしていたから

訪れた空の蒼さに 
何だか胸が潰れてしまいそうになって

引き寄せられるように
まっすぐ伸ばした 
両手の 親指
     人さし指
互い違いに指先合わせて 

そっと切り取った





愛シテルこと 忘れてしまいそうな程
 愛サレテいたのに

繰り返す 日々が
何でもないことのように押し流していった


ただ流れてゆく時間の中で
溺れ沈んでゆく記憶を
幾つ見失わずにいられるだろう


滲むような空の蒼さは
心の奥底まで照らして

おぼろげだったものを優しく縁取る

時に『当たり前のこと』の大切さに
ピントをあわせて




☆Photo/(C)MIZUTAMA
(※このお写真はMIZUTAMAさまよりお借りさせて頂き、使用させて頂いております。
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☆words / (C)夏実

 

 

 

 

 

 

 

 

















 

こぼれ落ちる想い : comments(4) : - : blue-doors
溜め息、バレンタイン。


「チ、ヨ、コ、レ、イ……ット。」

階段を一段
    一段

それをたどるように
小さく口をついて出た

最後の一歩
両足で飛び降りてしまっていたことに
あわててキョトキョト……見回す始末

頬がジワジワ熱を帯びてくる





バレンタインに間に合わせようと
決心したはずだったのに
選んだ言葉も何もかも
尻切れトンボのままでフワフワしたまま
苦い想いが広がるばかり

それでも
あっけないまでに
その日は来てしまって

散々悩んだ
意気地なしのチョコレートは机に置いてけぼり

過ぎてしまえば
枯れてしまった花みたい


伝えたかった想いがこぼれて
子供染みた
チ、ヨ、コ、レ、イ、トに頬染めて




☆Photo/(C)MIZUTAMA
(※このお写真はMIZUTAMAさまよりお借りさせて頂き、使用させて頂いております。
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☆words / (C)夏実

 

 

 

 

 

 

 

 

 











 

こぼれ落ちる想い : comments(0) : - : blue-doors
emotion

 


教えて

歪んでしまう 視線のその先
込み上げてくる
この胸の 焦げ付くような痛みの理由(わけ)を

君へと
伸ばそうとした指先にも
ためらいが 追いかけてきて 
首を振る
 





僕が 求めていたもの
君が 求めていたもの
同じモノなのに

どうして

君は
僕ではダメなんだろう

どうして
僕は
君でないとダメなんだろう








☆Photo/(C)MIZUTAMA

 

 

(※このお写真はMIZUTAMAさまよりお借りさせて頂き、使用させて頂いております。
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☆words / (C)夏実

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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こぼれ落ちる想い : comments(2) : - : blue-doors
Real blue

そっと放った
想いの行方は

偶然にゆだねられて

青にとけてゆく







決して
忘れはしないけれど
 でも
 思い出しもしないような

そんな
おずおずとした記憶のかけら

「今」という煌めき
思いがけずまとってみても


変わらない記憶のままが


本当は
一番美しい







 

☆photo & words / (C)夏実 


















 

こぼれ落ちる想い : comments(2) : - : blue-doors
想い星
  
その廻りあわせを
強く信じること出来なければ
きっと
言えなかったサヨナラ

別々の時間
当たり前のように流れ始めて
追い立てられるように 
それでも とにかくこなしてきて

誰もいなくなったオフィス 
デスクで 冷めてしまったコーヒー飲みながら
ふと 
君の入れてくれた 熱いマグのぬくもり
ユラリと心に立ち昇ってくる





夜空の彼方 
いつもの場所に 瞬く星 
そっと君に 重ねていた

シクンと心に痛みが走る
サヨナラという名の約束 
信じた 二人

どんなに 
 どんなに 離れていても
どんなに 
 どんなに 時が流れても

君を重ねた 星

君も 同じ星 見つめただろうか
僕と 同じ星 見つめただろうか


夜空の彼方 
いつもの場所に 輝く星 

そっと 今日も重ねて
そっと 君と重ねて







☆photo & words / (C)夏実 




















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歌コトノハ : comments(2) : - : blue-doors
想い

 
時間が
積み重なってきた時間が

どうしてもほどけなかった心を
ゆっくりゆっくりと溶かしてゆく



どうしてこんがらがってしまったか

そんなことは
どうでも良いと

ただジワリ、
ジワリとにじんでゆくのだ





☆photo & words / (C)夏実




















 

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